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2024/01/24 11:41
洋裁と香料について
私自身、合成香料などの強い香りが苦手で、体調に影響が出てしまうことがあります。
洋裁を学び始めてからも、電車での移動や、人の多い教室、生地屋さんなど、さまざまな香りが混ざり合う場所で過ごすことが難しいと感じる場面がありました。
中でも、洋裁を始めて気づいたのが「布には香りが残りやすい」ということでした。
たくさんの生地が並ぶお店で購入した布にも、柔軟剤などを思わせる香りを感じることがあります。
洋裁を始めたばかりの頃は、そのことをあまり意識せず、そのまま仕立てていました。
ところがアイロンをかけたとき、熱やスチームとともに布に残っていた香りを強く感じ、作業を続けることがつらくなってしまうことがありました。
そこで、私のものづくりに欠かせなくなったのが「生地の水通し」です。

「生地の水通し」
水通しは、裁断する前に生地を水に通し、あらかじめ縮みや布目などを整えるために行う下準備のひとつです。
素材や作品によって必要な下準備は異なりますが、私は水通しのできる生地については、縮みへの備えだけでなく、布に残った香りをできるだけ取り除くためにも行っています。
このひと手間を加えるようになってから、私自身も以前より心地よく洋裁に向き合えるようになりました。
そして、これは自分が香りに悩んできたからこそ気づけたことなのかもしれません。
ハンドメイドの作品は、人の手から生まれるあたたかく優しいもの。
けれど、香りに敏感な方にとっては、届いた作品に残る香料が理由で、すぐに使うことができない場合もあると思います。
「香りが苦手な人は、どこで安心して服や布小物を選んだらいいのだろう。」
自分自身の経験から、そんなことを考えるようになりました。
私は、生地にもそれぞれの風合いや表情があると思っています。
だから水通しをするときは、布を「お風呂に入れて、さっぱりさせてあげる」ような気持ちで♪
きれいになった布を広げ、地の目を整え、アイロンをかけ、裁断して、少しずつひとつの形にしていく。
そんな時間も含めて、私にとって大切なものづくりです。
ほんの小さなひと手間かもしれません。
それでも、できるだけ心地よい状態の布から、生き生きとした作品を生み出していくこと。
それが、私が大切にしていることのひとつです。
